経営陣と現場の仲介者

我が社の経営陣と現場社員の考え方の乖離は激しい。

経営陣は世の中の勉強をしまくり、経営理念、ビジョン、経営戦略を考えまくっている。

現場は目の前の仕事に追われまくっている。

両者の乖離は、日毎に乖離し続けている。

経営陣からすれば、

「何で、言ったことやらないんだ?」

現場からすれば、

「経営陣はいったい何言ってんだ?」

両者は交わることのない平行線。

これでいいわけがない。

仲介者不在

経営陣は世の中の流れを察知し、今のお客様、つまり今、お金を使っていただく人は、どんな嗜好を持ち、どんな購入の仕方をするのか、その変化に対して会社を変化させようとしている。

一方、現場の方々は、従来の決められた稼ぎ方を忠実に再現しようと頑張っているが、経営陣が目指す変化について行くことが困難な状況に陥っている。なぜなら、これまでの稼ぎ方は継続し、その上で変化もしなさいと、経営陣から一見無茶な依頼を受けているからだ。

変化しろという経営陣、変化をする余裕のない現場、両者の仲が悪くなるのは、自明の理。

結局何が問題になっているのか?

それは経営陣と現場を仲介者する存在。

経営陣の理念やビジョンを分かり易く説明し、現場に落とし込めるような人材が、決定的に不足しているのだ。

なぜ現場は分からない?

なぜ現場の人は変化の必要性を分からないのか?

それにはいくつか理由がある。

〇今のまま仕事をしていても、結局今、給料をもらえるから

〇変化しなくても給料がもらえるなら、多少怒られても、今のまま仕事をするのが楽だから

〇今のまま仕事をするのが楽だということ、変化のほうが大切で、将来的にはこの変化をし続けないと会社が倒産することを、本当の意味で分かってないから・・・

・・・etc

ま~、考えられることはいくらでもあるのだ。

しかし、経営陣からすれば、自分達がこんなに勉強して世の中に合わせて会社を変化させようとしているのに、何で現場の連中は分かってくれないんだ???と思うのももっともな話。

そしてその理由は、経営陣に現場を説得するだけの、納得感のあるかみ砕いた説明力がないからだ。

それにも理由がある。

きっと今の経営陣と現場の人間の1人1人が2時間話せば、経営陣の言っていることは分かるのだ。

それだけの時間を経営陣が割くことができれば・・・

でも経営陣には当然そんな時間はない。

逆にそんなことをやっていたら、他の変化するための勉強ができなくなって、やっぱり会社が傾くだろう。

だから、経営陣は自分の分身を作らなければならないのだ。

そう、自分の言葉を分かり易くかみ砕いてくれる人材を・・・

その人材こそ、今、会社が求めている、経営陣と現場をつないでくれる仲介者なのだ。

では、その仲介者にはどんな能力が必要なのか?

この続きはまた次回・・・