間接部門は甘いのか・・・②

間接部門は甘いのか・・・
会社としてはなくなっては困るんだろう。
ただこれからはAIの時代だから、今後は、いらなくなるんじゃない?
こんな議論は我が社の経営陣は大好きそう・・・
しかしこの議論には割と大きな穴がある。
それは、AIで運用が軌道に乗った後の話ししか、してていないことだ。
いったい誰が、そこまで持って行く?
間接部門の人材は、9時-5時の人もいれば、思いっきり残業をしている人もいる。
それは部署や個人の仕事の性質にも関わってくるので、全ての間接部門の社員が一概に一律か・・・というとそういうわけでもない。
ただ、間接部門の社員がやっていることは基本的には1人とか、少人数とか替えのきかない人材が行っていることが多い。
例えば、AIを我が社に導入するとする。
すると、今現在行っている業務の詳細を、詳しくアウトプットする必要が出てくる。
ではそのアウトプットの作業を誰ができるのかというと、それは間違いなく、今現在、その仕事に携わっている人だ。
つまり間接部門の社員だ。
その間接部門の社員が、一生懸命、AI化に協力しないと、AIへの切替なんてできっこないのだ。
自分の仕事を奪われるプロジェクトに、果たしてメンバーは最高の力を発揮して取り組むことができるのだろうか?
最高の力を発揮しなければこなせないプロジェクト、そしてそのプロジェクトの成功はそのまま自分の居場所を失うことと同意・・・
経営陣はここまで読んで、AIを導入するのだろうか・・・
今の経営陣にはそこまでの力はないと推察する。
何せ、人の心というものを分かっていないのだ。
AIを導入した、後の世界しか見えていないのだ。
きっとプロジェクトは、失敗するだろう。
成功したとしても、仕事を奪われた人の新しい職場環境を準備することには失敗するだろう。
何せ、心のケアーができないから・・・
それに、その新しい職場を準備するのも、やっつけでその人材の力を全く発揮できない場所への配転となるだろうから、人材は流出する。
いや、人件費を削減することも目的の1つだから、別に人材が流出するのは構わないのだろうが、このような時に、流出する人材は、決まって会社が手放したくない、優秀な人材だ。
優秀な人材は別に今の会社でなくとも、どこでもやっていける。
その優秀な人材が、魅力ある会社だと思わなければ、他へ移る。
一方、会社としては切りたい人材もいるわけだ。
優秀ではない、非効率な人材だ。
でもその人材は残り続ける。
何せ、他でやっていく自信がないからだ。
だから、会社の思惑と社員の思惑は交差する。
会社の業務をAIの運用へ乗せた優秀な社員が流出する・・・会社としては、1番困る状況の出来上がりだ。
間接部門は甘いのか・・・
会社は間接部門に厳しい。
何せお金を稼ぐことができないから・・・
だからといって、無下に扱えば、いずれ強烈なカウンターを食らう。
何せ、この部隊が動かなければ、会社は不便になるのだから・・・
早く、この事実に、経営陣は気づいた方がいいと思うのだが・・・
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