経営陣の評価と周囲からの評価

会社で生き残っていくために必要なのは、周囲からの評判。

実際に仕事ができなくても、人柄の良さで、生き残っている人も、中にはいると思う。

確かに、仕事ができて、人柄も良くて・・・というのが理想だが、現実的にはどちらも同時に極めている人は、意外に少ないと思う。

その上、人柄の良さって何?と言われると、答えが難しいということもある。

人柄の良さは他人の評価

私は人柄が良いです・・・と言う人がいたら、周囲から見ると困ってしまう。

人柄の良さというのは、あくまでも他人が評価するのであって、決して自分自身が周囲の人に言ってよい言葉ではない。

面接、面談・・・自分からこれを言うのはまずいだろう。

そして、ここで大切なのは、他人は他人でも、色々な考えの人がいるということだ。

ある人にとって人柄が良く見えても、ある人から見えれば、腹黒いんじゃないか・・・と思われることだってある。

他人の評価というのは、その評価をする人達が、どんなポジションなのか、どんな職場なのか、どんな職種なのか・・・様々な要因を持って決定されるのだ。

例えば、他の社員から人柄が良いと言われても、経営陣から見ると、ただの無能・・・と思われるようなケース。

社員と経営陣では見方が違う

社員としては、本当は経営陣から評価されるのが1番良い。

そのほうが出世もできるし、給与も良くなるし、権力も握れて、好きなように過ごしていける可能性が高まるからだ。普通なら・・・

そして、そのようなポジションについた人を、一般の社員はうがった見方をすることが多々出てくる。

経営陣のお気に入りだの、調子に乗っているだの、信頼できない・・・だの。

今は、その思いが、以前よりももっと色濃くなっているのではないか・・・

何せ、経営陣の側近にいる人たちは、常に経営陣の顔色を伺いながら仕事をする必要があるのだ。

経営陣の気に入らない発言・提案・意見を言おうものなら、どんな災いが自分自身に降り注ぐか分からない。

必然、発言や行動は忖度したものとなる。

そして、多くの場合、一般の社員から見た場合、その発言や行動は、あっち側の人間・・・という認識を持たれ、人事権のない一般社員からは冷ややかな目で見られることになる。

ただ、人事権はないにしろ、ある程度のポジションにいる人は、一般社員を動かさなきゃならない。

一般社員を動かすには、ある程度人柄を認められている必要がある。

この人の言うことだから・・・そんなことを一般の社員の方に思ってもらうことは、動いてもらうには必要なことなのだと思う。

この絶妙に難しいバランス・・・

私はこのバランスを上手く保てなかった。

経営陣の矛盾しまくりな指示よりも、一般の社員の方と一緒に仲良く仕事ができたほうが、今はいい。

この考えもすぐに変わる可能性があるが、今のところ、私は経営陣よりも、一般社員の方々の評判を気にしながら仕事をしている。

結果的にその積み重ねが、会社の利益になると、今は思っている。