なぜ私の部下にこれをやらせる?

朝から経営陣よりメールが届く。

宛先は私の部下(私はcc)。

内容はこの申請をやっておいてというもの・・・

いくつか憤りを感じたことがあった。

なぜうちの部署のメンバーが?

最初に思ったのは、なぜうちの部署がこの申請をやらなけりゃいけないのか・・・だった。

これ、他に適任の部署があるはずだ。

それなのに、なぜか私の部下に、やってくれと直接依頼。

これってどうなの?

最近思うが、我が社は、組織図ってものが、必要ないんじゃないかというくらい、属人化されている。

※そのくせ、組織図とか、組織の名前にはすごく拘っているのだ・・・経営陣が。

経営する人間にとって、属人化って、すごく恐れなきゃいけないことなんじゃないだろうか。

だって、もしその人間がいなくなったら、八方塞がりになるわけだ。

だから、特に難しい仕事や複雑な業務については、通常、各部署におろされて、その部署の人材で、どういう風に対応するかを考えるのが普通だ。

でも、今のうちの会社はそれがないもんだから、特定の人間にばかり仕事が降ってくる。そして、あきらかに適任の部署の人材が、全く育たない。

※そのくせ、成長だの資格取得だの、ビジネススキル向上は求められる。自分達で、各人の成長の機会を奪っているのに・・・

結果、情報システム部門のメンバーはいつも、経営陣の仕事・・・というか、本来であれば他の部署のメンバーが行わなければならない仕事で、いっぱいになっている。

これって、どう考えてもおかしいんじゃない?

・・・と色々批判したが、気持ちは分かるんだよね~、経営陣の。

そりゃ~、ほんの少しの情報をやっただけで、後は自走して考える人材に、仕事を任せる。

そのほうが、指示する人間としてはとても楽だ。

でも、そんなことばかりしていると、自走する人間に仕事が集中して、その人間がつぶれたり会社を去ったときに、二進も三進もいかなくなる。

その光景が、頭に浮かんでいないのであろう。

ま~、代わりなんていくらでもいる・・・と思っているのだろう。

しかし現実的には、代わりなんてそうはいない。

一から育てなきゃいけないのだ。

なぜ私を飛び越える

その部下も、昔、経営陣からめちゃくちゃに仕事を振られ、追い詰められ、心を怖しかけたことがある。

今は私が間に入るようになったから、大分、心を持ち直したが、そのトラウマが消え去ったかどうかは、今のところ判断できない。

※恐らく一生、そのトラウマは抱えることになると思うのだが。

その時に私が間に入らなくてはいけなかったのだが、私も余裕がなかったため、間に立って上げることができなかった。あれは、自分の痛恨のミスだった。

それから、あまり、直接経営陣から仕事を振られることがなかったのだが、最近、やはりこの部下が使える人材だと、改めて再認識したようで、また仕事を振るようになってきた。

今回は間違えないように、部下のフォローをしなければならない。

でも、経営陣が直接、平の人間に仕事を振るのもどうかと思うが・・・

それじゃ~、中間管理職の人間が、どう思うか・・・考えていないのだろう。

1つだけ確かなことは、それが原因で、部下が壊れたら、中間管理職の私の責任になるのだろう。

あんた、部下の何を見てたんですか?

・・・と。

いや、見てはいるんだけどね~

ヤバいな・・・という状況を。

またしばらくの間、気を付けて仕事をしていかなきゃならない。