積み重ねには勝てない②

前回の続き・・・

昔、私は陸上の長距離をやっていたことがある。

長距離の練習というと、辛い練習ばかりやっているかと思われるかもしれないが、実はそうではない。

本当に辛い練習は週に2回くらい・・・

後は、ゆっくり長い距離を走ることだ。

ずーっと休む期間をなくすことが強くなる道

最初、長距離を始めたとき、私は苦しい練習を毎日継続することこそ、長距離で早くなるための方法だと思っていた。

事実、特に高校時代はそんな練習で強くなった。

ただ、大学に入ると故障が増えた。

高校時代と何が変わったのか・・・

20歳を過ぎた頃から、身体の回復が遅くなったのだ。

つまり、激しい練習をすると、身体にダメージが残り、そのまま次の日も激しい練習をするもんだから、身体が壊れる。

そして、ずーっと身体を休ませざるを得なくなり、結果として強くなれない。

そんなことを繰り返していた。

そんな時、基本的に放任主義で自分で考えなさいという感じだった監督から、

「そんなに激しい練習を毎日しなくてもいい。日々、ジョギングくらい行っておいて、1週間に2回くらい、激しい練習するくらいで十分強くなれる。それを継続できることがポイントだ。」

そんなことを言われた。

そしてこの言葉の意味は、ついぞ現役時代に理解することはできなかった。

監督が話していた意味

監督が私に掛けた言葉の意味・・・

今になって色々なことに応用が利いている。

何かの技術を習得したかったら、なるべく継続すること、一気にやるのではなく、少しずつ、時間を空けずにやり続けること・・・これが技術を習得する上で、最も大切なことだったのだ。

私は、何かを習得することを、一気に身に付けるものだと思っていた。

それには、1日に何時間も勉強をしないといけないと思っていた。

でも、社会人にとって、そんな膨大な時間を1日で割けるわけがない。

いや、1日だったら割けるかもしれないが、何週間も何か月も継続して確保することはできない。

それならば、1日の隙間時間をできるだけたくさん見つけ出し、その技術の習得にその時間をあてること・・・それが最も大切なことなのではないかと思い始めた。

事実、今、私はITパスポートの勉強をしているが、実はここ2~3日で、1週間前と比べて、明らかに理解力が上がってきた。

具体的に言うと、模擬試験を行うと、何となく答えが分かるようになってきたのだ。

このなんとなく分かる・・・という状況はとても大切なことで、膨大な時間を費やしていないと辿り着けない境地のはず・・・

ただ、私はそこまで膨大な時間をITパスポートの勉強に割くことはできていない。

その代わり、隙間時間をできるだけ見つけ出して、その間に5問とか10問とか、模擬試験を解くようにしている。

これを繰り返している結果、ITパスポートの資格試験に必要な知識が、少しずつ身に付いて来たのだ。

暗記もので辛い・・・当初はそう思っていたのだが、何度も何度も繰り返し繰り返し、専門用語とその意味を確認している中で、暗記ではなく、頭に徐々に定着してきたのだ。

何かの技術を習得することは、時間を空けずに、短い時間でも構わないから、その習得のために時間を費やすこと・・・これこそが、ITパスポートに限らず、他の資格取得でも必要な勉強方法なのだろうと、感じ始めた。

試験まで後3週間弱・・・今後も、隙間時間を見つけながら学習を進めて行く。

この小さな積み重ねが、資格試験合格につながると信じている。