給料とプライドの天秤

給料をもらえるからと、割り切れる人はとても大人だと思う。

私は、なかなかこの境地に辿り着くことができない。

プライドが邪魔する

今年度、こんな会社いつ辞めても構わない・・・

そう思ったことが何度あったか・・・

何せ、社員を人間とも思えない扱いをする経営陣だ。

いつ自分がそんな扱いを受けるか分からない。

自分に目が向けられない時はいいのだが、自分に矛先が向いた時のかわし方もいなし方も分からない。

自分が腹落ちできない指示をされまくり、結果を求められまくり、はっきり言って、あなた方の言うことにはついて行けないのですが・・・

そう思ったことが何度あったことか・・・

実際、そうなってしまった時の私の態度や考えは子供そのもの。

は?

じゃ~もういいよ、言うことなんて聞かねーよ。

・・・と思ってしまう。

ただ・・・

冷静に考えてみると、この年齢で、今のスキルじゃ~、今の世の中に放り出されたら、今と同じ給料をもらうことは恐らく無理だろう。

ま~、独立という手もなくはないが、そうなったら、はっきり言って、今のような自由な時間も、安定した給料も得ることはできなくなる。

それくらい、会社に勤めているということは、とても恵まれているのだ。

見習うべき人達・・・

経営陣がどんなに横暴でも、はい、はい、ペコペコ・・・

そうやって、対応している人たちがいる。

最初は軽蔑していたのだが、だんだんその人たちの凄さが分かってくる。

きっと私よりも言いたいことなんていくらでもあるだろう。

それくらいの扱いを経営陣から受けている。

でも、本当の気持ちをぐっと抑え込んで、頑張って耐えている。

それは家族のためだったりするのだと思う。

どんなに理不尽な扱いを受けても、我慢して耐えて給料を家族に持ち帰るその姿は、今の自分にとっては、とても勉強になる姿なのだ。

自分の力で稼げる、生きていける覚悟があれば別だが、今の私はその覚悟もない中途半端な状態・・・

経営陣の言うことに、従わざるを得ないこの状況は、自分が招いた結果なのだから、割り切って受け入れるしかないのだ。

理想は・・・

本当の理想は、自分自身の力で稼ぐことができる状態を作って、今の仕事を続けること。

そうすれば、今以上に自分の好き勝手なやり方で、今の仕事を続けることができる。

何かあれば、違う選択肢が自分にはある・・・

そういう状況を作り出しておくことも、今の自分には必要なのだと、思い知らされている。

今からでは少し遅いが、その準備はもう始めなくてはいけないのだ。