共通の仲間

仲間というのは、便利なもの。

一緒にいるだけで、辛い心境が半減される。

でも、仲間ってどういうふうにすれば、できるのだろう?

そう考えたのは、社会人になってから。

学生時代はスポーツをやっていて、仲間がいた。

でもその仲間はどうやってできたのか?

改めて考えたのが、社会人になってからということだった。

楽しいことばかりしていては本当の仲間はできない

色々考えた末に行きついた答えが、仲間というのは、一緒に楽しいことばかりしているだけでは、できないということ・・・

一緒に苦労したり、辛い思いをした、その共通体験が、仲間意識を芽生えさせる。

社会人になってそれに気づいた。

そう言えば、スポーツをやっていた時は、辛い時間を共有してたほうが長いくらい・・・そんな時に、その思いを一緒にしたメンバーが、仲間になっているのだと、改めて気づかされた。

■今の会社状況は、案外仲間を作りやすい

経営陣からの当たりが日に日に増していく現状・・・

腹落ちすることもできず、できない課題や無理な課題を指示され続け、どれだけ自分ができなさすぎるか、思い知らされる毎日だが・・・

こんな時、なんで自分ばっかりと思う必要はないことに気づかされる。

他の部署の同じ立場や上の立場の人達も、今の経営陣にボコボコにされているからだ。

その人達と、話すと、

「いや~、俺なんかさ~・・・」

と、溜まりに溜まっていた感情を堰を切ったようにぶつけ始める。

なんだ、自分だけがこんな状況に追い込まれているわけじゃないんだ~

・・・?

というよりも、自分よりも、もっと深刻な状況に置かれているのではないか?

そんな人も目の当たりにする。

でも、案外、そんな私よりも惨い仕打ちを受けている人でも、毎日元気に過ごしている。

「いや~怒られちゃった~、ま、しょうがない。なんとかなるでしょ!」

・・・みたいな感じで、毎日自分のできることを淡々とやり続けている。

人から非難されたり駄目だしされたり、無能扱いされることに、転職してから慣れていなかった自分が今、そんな状況に置かれている。

それに慣れていないだけ、もしくはその駄目だしされる経験が不足しているだけ、それによって、かわし方やいなし方、心の落としどころを自分自身が分かっていないだけ・・・

怒られても、駄目だしされても、笑顔で、冗談を言いながらも自分のできる限りの力を使って仕事をしている人達を見ていると、とても勇気がもらえる。

視野が狭くなり、そんなことにも気づかなかった自分が恥ずかしい。

やってもやらなくても、駄目だしされたり、無能扱いされ続けるのは致し方ない。

何せ、今の自分にその能力が足りていないのだから・・・

そんなとき、自分は駄目だ・・・と思わずに、自分の周囲を見渡して、逞しく自分の仕事をしている人達を見て、心を一旦落ち着けるようにしよう。

経営陣に寄り添うことはできないが、経営陣から同じ仕打ちを受けている人とは、良い仲間になれそうだ。

・・・相手は仲間なんて思っていないかもしれないけど。

でも自分は、仲間だと思って、それをよりどころにして、当分は仕事をしていきたいと思う。