テレワーク環境に感謝している人が見当たらない・・・

1年前、当時の経営陣から強力に推し進めるように指示を受け、死に物狂いでテレワーク環境を構築。

結果、会社もフリーアドレスの席が設置、本部機能のみではあるが、テレワーク環境も構築。

本当に大変だったけど、その後は、テレワーク環境に関する苦情の嵐・・・

その苦情とは多くが、システムには関係のない、

勤怠管理がどうの・・・

書類が見れない・・・

コミュニケーションが甘くなった・・・

・・・だの、おおよそシステムとは全く関係のないものが8割。

それって総務じゃないの???

そんなことまで、こっちの部署で聞かなくちゃいけないのかい???

・・・そんな憤りを感じていたことが懐かしい。

あれから、1年、テレワークの効果は一定レベル出てきていると思うのだけど、感謝の声がないのが残念なところだ。

第7波

今、現在、急速に感染拡大しているコロナウィルス第7波・・・

我が社でも濃厚接触者になったりと、だんだん、自宅待機の人達が増えてきた。

ただ、そんな中で、本部機能のみではあるが、全員がノートパソコンになり、通信カードも配布できたため、テレワークの最低限の環境構築はできた。

ここまで持ってくるのには本当に大変だったが、その感謝は特にない(苦笑)

今、社内の誰かがコロナに感染したり、濃厚接触者になったとしても、業務への影響としては、最小限に食い止められる環境が整っている。

それに、感染しても、重症化するリスクがそこまで高くないということから、1年前に比べれば、危機意識はそこまで高くない。

大きかった選択肢を準備できたこと

テレワーク環境構築には当時、社員から大きな反発があった。

うちではできない・・・

パソコンが分からないから無理・・・

会社に出勤しないと仕事にならない・・・

等々・・・

ただ、実際にやらせてみると、思ったほどの混乱はなく、皆、その環境に放り込まれると、案外その環境に順応し、淡々と仕事をやるようになってきた。

もちろん各部署毎に色々起きていただろうし、コミュニケーション不足はなかなか激しかった。

特にコミュニケーションに至っては、これまでコミュニケーションレベルが高かった人は今まで以上にツールや場面を上手く利用し、どんどんそのスキルを向上させた。

一方、コミュニケーションスキルが元々低かった人は、どうしていいか分からず、今まで以上にコミュニケーションに苦労するようになった。

でもそれも、ITの力で解決できるものではない。

コミュニケーション能力なんていうのは、土台があって始めてその上のツールの出番が出てくるのだ。

どんなに素晴らしいコミュニケーションのITツールがあったとしても、そこをカバーすることはできない。

そんな色々問題が起きた、テレワーク環境だったが、やはり苦労して構築しておいて良かったと思う。

あの時点で、もし、経営陣が腹を括ってお金と人材を使って環境を構築していなければ、今、もっと大変な状況になっていただろう。

何せ、出社しないと仕事にならない・・・

そんな環境のままだったのだから・・・

これは、経営陣の英断に、社員は感謝するべきなのだと思う。

そして、そんな感謝の気持ちを持っている社員は、皆無であるということ・・・

未来を予知して、選択肢を増やしておく。

その時は反発を受けるだろうが、それでも、未来の自分たちのために必要な投資(人、物、金)をしておく。

そして、その予測が当たったとしても、過去の判断と今の状況が嚙み合わずに感謝もされない。

経営陣って損だな~と思う、今日この頃であった。