プレゼン能力の重要性

短く、分かり易く、論理的に・・・

いたるところで、プレゼンをする機会が増えて来た。

やりたくてやっているわけではないが、やはりプレゼンは繰り返すほど、思い通りに操れるようになってくる。

過去の苦い思い出

つい10年ほど前までは、私は人前ではほとんど話すことができなかった。

いや、今も得意というわけではないが・・・

特にIT企業時代は酷かった。

みんなの前でプレゼンをするときは、準備した資料をただただ、読み上げるだけ。

きっと、参加した人たちは、眠気と戦うことに必死だっただろう。

その上、質問が来ると、頭が真っ白になって、声が出なくなる始末・・・

そんな経験を何度重ねたことか。

そもそも、質問されると言葉が出なくなるということは、深い理解をせずに、プレゼンの場に望んでしまっているということだ。

また、このことだけは、今回のプレゼンで伝えたい!という思いもないもんだから、結局マニュアルを読み上げるだけのプレゼンに終始してしまう。

そんなの参加者自身がマニュアルを読めばいいだけの話し・・・

プレゼンをするのであれば、参加者が時間を端折って概要を把握する、または、短時間で深く理解する、もしくは、これから読まなくてはいけないマニュアルをできるだけ、読みやすくする・・・など、ある程度参加者にメリットがあるプレゼンの内容にしなければ意味がないのだ。

プレゼンをこなすことだけで精一杯だった私は、そこまで重いが至らなかった。

転機

ただ、数年前、あるYoutuberの動画を見て、衝撃を受け、やっぱりプレゼンスキルは重要だ!と思い知らされた。

依頼、それまで人前で色々話すことが苦手だった私は、半ば強引に自分をその環境に身を置かせ、人前で話すことを繰り返すようになった。

例えば、朝の調整。

20人くらいが持ち回りで、何でもいいのでフリートークをするというのを、会社が1年ほど続けたことがあるのだが・・・

昔の私だったら、当たり障りのないことを読み上げて終わっていたと思うが、せっかくの機会なので、3分~5分程度、話しをまとめてみんなの前で話す練習をしてしまおうと思って実践を続けた。

話すネタは自由だったので、キャッシュレスのことや、会社で起こった困ったことなど、1か月間ネタを探したり磨きあげて発表する・・・自分にとっては人前で自分の考えをまとめて話すということで、とてもいい練習になった。

もちろん、聞かされる方は苦痛を伴ったかもしれないが・・・

また、別の方法としては、会議の司会進行をなるべくたくさん行う機会を作ったこと・・・

今風に言うと、ファシリテーターだ。

これは非常に勉強になったし、自分自身成長することができたと思う。

何せ、この会議は何をどのように決めればいいのか、必要な人材は誰でどのようにこの会議の場に連れてくればいいのか・・・そんなことまで考えながら、会議を開催し、司会・進行を行い、時には自分の意見を話したり、誰かの話しをまとめたり・・・

みんなの前で考えをまとめながら、話しを続けなければならない。

失敗も多かったが、人前で自分の意見をまとめて話すという、とてもよい練習になった。

その延長で、プレゼンスキルも上がってきた。

短時間で、相手に理解してもらう・・・

このことを徹底的に考えながら準備し、当日プレゼンを行うのだ。

未だに声が震えることはあるし、うまく話をまとめられなかったりと、そんな場面もしょっちゅうだが、今の自分にとっては、必要な経験だ。

少し遅すぎるきらいはあるが、それでもみんなの前で自分の意見を発信したり、まとめたりすることのできる力は、今後、必ず必要となるスキルになるだろう。