自分の会社と世の中を結びつけるには?

会社に勤めていると、どうしても目の前の作業に集中することになる。

もしくは目の前の課題や要望に注力することになる。

その結果、いつの間にか、全体を俯瞰して見ることができない自分が誕生している。

恐らくこれって非常にまずいこと・・・

それでは今の自分は、これからどのようなことを考えて、会社で仕事をしていけばよいのだろう?

全体を俯瞰して見れないと、いったい何がまずいのか?

物事を俯瞰して見るとか、将棋などでは大局観という言葉がある通り、全体を見て、方針を決めてから自分の力を使うことはとても重要だ。

何せ、全体を見たときに、間違った方針に向かって努力をしたら、無駄な努力になる。

もっと言えば、状況を更に悪化させるために、頑張っている場合もあるだろう。

もちろん、そのように方針が間違っていると気付いた時は、改めて違う道を模索して、正しい道を探し出して力を使って行けばよいわけだが、ただ、それにしても、大局観がなければ、その方針転換もできないだろう。

だから、物事を俯瞰して見るとか、大局観といったことを、常に意識して、作業しないと、結果として無駄な努力をし続けることになってしまうのだ。

大局観は間違うこともある。

間違ったらやり直せばいい。

でも大局観を持って作業をしないと、その仕事は無駄な努力になってしまうのだ。

まずは会社で起こっていることを把握する

それでは、その大局観の基礎を身に付けるにはどうすればよいのか?

まずは今の会社がどういう仕組みで利益を出しているのか、全体像の確認だ。

これは、会社の損益を確認すればよい。

自分の会社はどんなビジネスでどんなやり方で収益を上げているのか・・・

はっきり言って、今更何を言っているの?と思われるかもしれないけど、情報システム部門を突っ走ってきた私にとって、会社の仕組みがどうなっているの?とか、考えたことも考える余裕もなかった。

目の前で起こっている、IT機器の障害や、ツールの導入、そんなことに忙殺され、いったい自分の会社の仕組みってなんなのだろう?と考えたこともなかった。

これではいけない。

まずは、会社の仕組み(収益の種類)を確認し、どこにどんな人材をどれだけ投入しているのかを把握、そんなところから、始めて、自分が行っている仕事は、会社全体にどんな影響を与えているのかを、判断して、それに沿った活動をしなければいけない。

・・・つくづく当たり前のことだけど。

世の中で起こっていることを把握する

これも当たり前だけど、会社はお客様に何かをサービスして、その対価としてお金をいただいている。

そのお客様の思考というのは、世の中の流れによって、変化する。

よく例に出されるのが、例えばポケベル。

一世を風靡したポケベルも、今は誰も使っていない。

※そもそもそのサービスは既にない。

ポケベルが世の中に出回っていた時は、それに関連する会社も多く存在した。

ポケベルを、

〇製造する会社

〇企画を考える会社

〇営業する会社

〇通信・インフラを整える会社

〇修理・受付を考える会社

〇販売する会社

・・・etc

多くの関係者が存在し、そのポケベル業界を支えてきたわけだ。

でも、ポケベル業界が携帯に切り替わったことによって、これまでポケベルに関わって仕事をしてきた人たちは、職をなくしたのだ。

・・・正確にはその人達の会社は方針転換を求められたのだ。

ポケベルの時代は終わった。だから新しいビジネスを始めないと、自分の会社はまずいことになると。

そして、ポケベルを販売していた営業の会社は、例えば携帯電話を販売する会社に変化する・・・といったことを求められたのだ。

今、自分は目の前の仕事に多くの力を使っているけれども、その姿勢で仕事をし続けて、全体を把握する努力を怠ると、間違った方向に自分自身も会社も向かわせることになる。

だから、全体を把握して、大局観を持ちながら、仕事をすることはとても重要なのだ。

その力が、自分を正しい方向への努力をする、元となるのだ。

新聞や本、雑誌、インターネットの情報、異業種の方との交流・・・これからは様々な方法を利用して、自分なりに今、世の中で何が起こっているのかを理解しながら、仕事をしていく必要がある。

それが、自分自身に、いざというとき選択肢を与えてくれることになるのだ。

次回以降は、自分の会社の収益の仕組みを知る方法、世の中の流れを知る方法、こちらについてお話ししていきたい。