あなたの考えを聞かせてください①・・・会社とは何ですか?

前々回、「考えるとは何だろう?」という答えは、「自分の意見を持つこと」という話しをした。

それを踏まえて、いくつか自分自身に課題を出し、意見を出してみたいと思う。

本日のテーマは、

「会社とは何ですか?」

会社とは何ですか?

よく聞かれそうなこの問、あまり考えたこともなかった。

でもひとつだけ、思っていることがある。

”会社って便利”

・・・ということだ。

それはなぜか?

会社って便利です。

私は社会人になって、無能呼ばわりされる期間が長かった。

ようやく人から必要だとされる存在になれたと思い始めたのが、30代後半から・・・

遅すぎる。

それまでは基本的には、感謝もされず、呆れられたり、怒られたりするほうが多かった。

ま~主にIT企業時代の話しだが。

そして今、IT企業からエンドユーザーに職場が変わり、それなりに必要とされるポジションに辿り着いたわけだが・・・

その頃から思い始めたことが、この言葉。

「会社って便利だな・・・」

この言葉に行きついたのは、30代後半のころだったか。

よく聞く話しを1つ・・・

仕事をしているときは、会社の文句は言うが、それなりにバリバリ仕事をし、顔つきも若々しい人が、定年退職すると、あっという間に老け込んで、エネルギーが感じられなくなる人がいる。

そして、これは聞いた話しだけではなく、実際にこの目で見てきた話しだ。

仕事を離れると、あんな切れ者だった人も、こんな穏やかに老け込むのか・・・と。

いや、それが悪いと言っているわけではない。

その人にとって、幸せならばそれはそれでこちらが口を出すことではない。

ただ、あんなにすごかった人も、会社から離れると、こんな風になるんだと、何度も思い知らされたものだ。

会社は便利・・・

会社というのは、色々な制約があり、その中で成果を出さなくてはいけない。

ストレスのない会社なんていうものは、きっとこの世には存在しない。

ただ、人って、生きていく上では、ある程度のストレスというか、心に負荷を掛け続けることって、きっと必要なんだと思う。

朝は時間通りに起きて、会社に行く。それだけでも、だらだらした時間を過ごさなくて済む。それも1つのストレスだけど、ある程度規則正しい生活を送るためには、必要なことだ。

会社がこの世に存在せず、人が自由に朝起きて、嫌な人間関係は切って切って生きていたら、ある意味それはさみしいことなのかもしれない。

毎日毎日、ストレスと戦いながらも、それがある一定の緊張感を自分にもたらし、自分の人生にメリハリを与えてくれる。

会社がなければ、その一定の緊張感を、日常的に得ることができず、楽しくない毎日を過ごすことになってしまうのではないか・・・30代後半で気づいたこと。

会社って便利な存在・・・

世の中の人全員に当て嵌まることではないのだろうが、少なくとも私自身は、会社っていうのは、自分自身がちゃんとした生活を送るために、必要な、そして便利な存在なんだと思う。

欲を言えば、給料はもっと欲しいし、人間関係は良好に保って、もっと楽しい時間を増やしたいけれど・・・

それにはきっと、自分自身の成長というものは不可欠なのだ。

成長すれば、会社という道具を、もっと有効に活用できて、もっと人生楽しめると思う。

自分にとって会社とは、やっぱり便利な存在なのだ。