人を巻き込むにはどうすればよいのだろう?

以前にも書いたが、今の世の中、今の会社、1人で進められる仕事がどんどん減っている。

誰かの力を借りないと進められない、他の部署の力を借りないと進められない、多数の事業所のみんなの力を借りないと進められない・・・そんな案件ばっかりだ。

いったいどうすればよいのだろう?

■責任者の力を借りることは難しい

ここで大事なのは責任者と名のつく人の力を借りることは、とても難しいということだ。

何せ、この人達の力を借りようと、多くの本社の人間達は凌ぎを削っているのだ。

お金を実際に稼いでくれる事業所の責任者、所長は、事業所内の人間を自由に動かせる裁量を持っている・・・というか、そのはず。

だから事業所の所長というのは、どんな案件にどれくらいの力を、どんな力を持った人をあてがうかということを、必ず考えている。

しかし、所長の頭は、常に本社からの指示でいっぱいだ。

金も稼げ、お客様対応をしろ、勤怠管理をちゃんとしろ、整理整頓しろ・・・etc

指示もやることも際限なく降り注いでくる。

そんな人達の力を借りることは、はっきり言って、無数の針の穴に糸を一直線に貫くくらい難しいことだ。

ただ、それでも本社の人間は、指示を出さなくてはいけない。

だって、自分の存在価値は、事業所所長を意のままに動かして、自分の部署の実績を上げることだからだ。

私のような、なんの権限も力もない、情報システム部門の一中間管理職が、この所長達の力を借りることなんて、はなから当てになんかできない。

■ナンバー2を育成し、力を借りる

ではどうすればよいのか・・・

事業所には様々なメンバーがいる。

そして、中にはどちらかというと間接部門よりで、忙しいけど、それでも比較的融通の効く人材が、少ないがいる。

その人を、自分の意のままに操ることができれば、所長のブレーンとしての動きをしてくれるのでは・・・

私の部署の仕事、情報システム部門の仕事を引き受けてくれる事業所の人材・・・

その人材を事業所毎に見極めて、モチベーションを上げたり、愚痴を聞いたりしながら、少しずつ自分の言うことを聞いてもらえる関係になり、やがて、その人達が、情報システム部門の仕事を少しずつ肩代わりしてくれるような・・・

本来は所長がやらなければならない仕事の8割を、その間接部門の人間が実質ナンバー2となって頑張ってくれるとしたら・・・

かなり時間の掛かる道のりになると思うが、所長の力を借りれない以上、ナンバー2を育てるしかない。

一旦育てれば、今後も色々な案件で、その店舗で重宝されるだろう。

そんな、メリットも提示することにより、巻き込んでしまうことはできないだろうか・・・

時間を掛けて慎重に、心地よい気持ち、モチベーションを上げながら、その作業をしていきたいと思う。

結果、そのナンバー2の仕事が、所長を助けることになり、事業所全体の負担を減らすことになれば成功だ。

まずはやってみようと思う。