人的資産を上手く利用できていない②

前回の続き・・・
今の会社は人的資産を有効利用できていない。
今の使い方を続けていれば、社員はみんな成長する前に壊れる。
唯一生き残れるのは、経営陣に良い意味でも悪い意味でも、全く目をつけられなかった人材だけ。
つまり、可もなく不可もなく、年齢も若手の人材のみ・・・
経営陣に目につくタグを持っている人間は結局使い潰され、使い捨てられる可能性がある。
経営陣から見たら、壊れたらまた別の人材を探せばよいだけなのである。
経営陣から一定の距離を置くのは既に不可能
私自身、ここ2年ほど経営陣の近くで仕事をしてきた。
その理由は、情報システム部門にいたという1点のみ・・・
現代社会において、情報を操ることは、その組織の中枢に位置することを意味する。
もちろん製造・営業・企画が大事じゃないと言っているわけではない。
それぞれ必要な部署や役割であることは間違いない。
ただ、どの部署とも関連する情報システム部門は、それらの部署を横刺し、串刺しするために必要不可欠な部署なのだ。
だから、私のように無能な人間でも、この情報システム部門にいた人間は目をつけられ、側近のように扱われていた。
そして、経営陣からの課題・要望に一定の成果物を提出し続けたことによって、自分は確かに成長した。
・・・それも中途半端に。
今の自分は、自分のビジネススキルのレベルに対して、経営陣に深く関わり過ぎた。
あまりの経営陣のレベルの高さに、もはやついて行くことは難しくなった。
しかし、名前を覚えられてしまった。
ここから、経営陣から一定の距離までフェードアウトすることは、もはや不可能な領域まで足を踏み入れてしまった。
つまり、私が、経営陣から一定の距離をこれから保つところまで避難するには、それ相応の代償を私自身が払うことを意味する。
経営陣に使えないという烙印を押されて、情報システム部門を追い出されるか、思いっきり無茶振りされて壊れる前提で使い潰されるか、2つに1つ。
そんな未来が、周りの人達の惨い扱いを見て、見えてしまったのだ。
どうすればいいか、自分自身で考えて意見を持つ・・・自分自身のために
経営陣の側近に対する扱いは異常で、見捨てられても期待されてもどっちも、壊れるまで使い潰されることは確定している。
そして、近い将来、今度は自分の番がくる。
私としては、見捨てられても期待されても、どっちも嫌だと思っている。
あまり時間はないが、自分自身で考える必要がある。
今後、自分のこの会社でのスタンスを・・・
経営陣に何か仕掛けられたとき、自分はどう立ち回り、どう対処するのか・・・あらゆる事態を想定して、選択肢を持っておくのだ。
経営陣にキレるのもありだろう。
あんまり理不尽な扱いを受けたら、反撃することもありだ。
ただ、その場合はこの会社に居場所はなくなるから、転職活動を行って、自分の別の道を準備しておくことは必要だ。
もしくは常に60点の提出をし続けること・・・
勉強は自分自身のために、今後も続けて行くから、最低レベルの成果物を残していくことはできると思う。
それ相応の勉強時間を確保する必要はあるが・・・
そして、100点の成果物を求められても、60点の成果物に留める。
こいつは使えるとも使えないとも言えない・・・と経営陣に印象を与えることが目的。
全て、経営陣の思う通りに動く人間になってしまったら、超側近にされて使い潰される。
そこまで評価を得る必要はない。
今の経営陣から絶大な信頼を得てしまったら、それこそ自分自身の人生を棒に振る可能性がある。
それくらい、今の経営陣は危険な存在だ。
逆に、成果物を全く出せない、または20点の成果物しか出せない状態であれば、これはこれで、不当な仕打ちを受ける可能性がある。
その結果、情報システム部門での私のポジションはなくなるだろう。
これから自分自身が行わなければならないことは、シミュレーションだ。
自分自身の身にどんなことが起こりうるのか、どんな状況に陥る可能性があるのか・・・
そして、それに対応するための手段を考え続け、いざそうなった時に、自分自身がどんな行動をするのか、どんなマインドを持つのか、自分自身に意見を持つのだ。
そうすることで、少なくとも、準備はできる。
準備ができていないとすれば、その時は、私自身、間違いなく心が壊れる。
そして、壊れた心はこの会社に修理する力はない。
人の心を壊すことはできても、治すことはできないのが、今の会社の現実だ。
それを理解しておく必要がある。
自分の心は自分で守るしかない。
そのことを、4月は強く認識した1か月だった。
できるだけ早く、シミュレーションを開始するのだ。
自分自身を守るために・・・
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