よくない傾向・・・でも今は必要か?

最近、夜遅くまで仕事をすることが多い。

そうすると帰る間際、2人~3人で集まって、愚痴ることがある。

その内容・・・まるで生産性のないものばかり・・・

でもこの愚痴を言うことが、1日の疲れを癒すことになっている。

はっきり言って、よくない傾向であることは、分かっているのだが・・・

止まらない会社批判・・・

4月になって会社が変わった。

ただ、変わっただけではない。

急激な変革が行われた。

結果、ある部署ではそれまで大黒柱となっていた人が別部署へ飛ばされ、役職も降格となった。

別の部署では、これまでその人がその部署を支えていたという人物が、これまた降格人事で、別部署に飛ばされた。

ま~、経営陣から見れば、その人達の実力がないと判断したのか、それとも責任を取らせたのか・・・

どちらにしても、その人達にとっては、3月までは思いもしなかった人事によって、人生を狂わされたはずだ。

しかし、問題はその方々だけにはとどまらない。

何せ、その人たちが去った後、その部署に残された人達いるわけだから・・・

降格人事で強制退場させられた人達が、残された人達のために温かい引き継ぎをできるわけがない。

何せ、強制退場させられた人達だって、新しい職場で更なる無茶振り、いじめを経営陣から受けているのだ。

ただでさえ、自分自身の人事に納得のいっていない人達が、残された人達のためにできる限りの行動を取るなんてことは不可能だ。

今、夜中に集まっている人達は、表向きは何も起こったようには見えない人達・・・

つまり、降格人事で強制退場させられた人を、見送った人達、そのしわ寄せを、一心に受け止める人達のほうだ。

案外、この人達に、社員は目を向けていない。

残された人達は、別に仕事が減ったわけではない。

そして、人が減ったわけだ。

これまで通りの仕事をこなしなさいと言ったって、そりゃ~無理な話しなのだ。

そしてその愚痴を受け止めてくれる人が、定時に帰る人、自分達より早く帰る人達の中には皆無なのだ。

だから、割を食って遅くまで仕事をしているメンバーが集まって、疲れ果てて愚痴を言うことになるのだ。

同じ、境遇の者たちなのだ。

生産性は確かにない・・・でも必要な時間

確かに世の中の意識高い系の人達はこぞって言うだろう。

そんな愚痴に何の意味がある?

その愚痴は何か会社に利益をもたらすの?

その愚痴は、あなた自身の何に役に立つの?

・・・etc

第三者の有識者から見れば、こんなことを言われるのが落ちだ。

でもその人達には決して分からない。

世の中、そんなスーパースターばかりではないのだ。

多くの人間が平凡で、自分の力で局面を打開できない人間の集まりなのだ。

だから、自分の力で太刀打ちできない環境に突き落とされた時、絶望して、愚痴を言うしかなくなるのだ。

そして、案外、その愚痴を言い合える集団が、結束して、自分自身の心をお互い守り合うことになるのだ。

これは、弱者の戦略なのだ。

こんな愚痴に何の意味もない。

そんなことは分かっている。

それでも、自分達にとっては、必要なことなのだ。

矛盾しまくっている結論だが、それでも必要なのだ、真夜中の愚痴会は・・・