会社が資格を求めだした

年功序列撤廃、終身雇用崩壊、実力主義・・・会社が社員の雇用に関して大きく舵を切ってきた。

それに合わせ、今まさに社員達は、右往左往しているわけだが・・・

そんな社員の心を差し置いて、会社は新たな方針を打ち出してきた。

社員の評価基準に資格を持ち込んできたのだ。

資格ゼロの現状

今の私は資格ゼロ・・・

例えば転職活動をしようとしたとしても、何も記載できるものなんてない。

そもそも今まで、資格の必要性を感じていなかったし、資格を持ったからって会社の仕事ができるようになるわけではない。

そう、自分自身を言い聞かせてきた。

しかし、そんなのはただの体のいい言い訳で、本当は資格を取るための、勉強時間を取ることが、嫌だったというだけの話し・・・

簡単に言うと、逃げていたのだ。

情報システム部門にいるにも関わらず、それに関連する資格はひとつも持っていないし、そもそもどんな資格を取れば、今の仕事に生かせるか・・・なんてこと、考えたこともなかった。

これは今になっての私の反省点。

資格から逃げ続けた結果、もしかしたら、資格で得た知識によって、今よりもっと、効率的な仕事をの進め方をできたかもしれないのだ。

仕事は仕事、資格は資格・・・では意味がない

とは言え、資格取得にあたって、重要なのは、今現在行っている仕事に生かすこと・・・はっきり言ってそれに尽きる。

仕事は仕事、資格は資格で、区切ってしまったら、資格はまるで意味のない、ただただ時間と受験料の浪費になってしまうだけだ。

ここまで考えて、一つ思い出したことがある。

自分は4年大学を卒業した。

4年で卒業、つまり、必要な単位は4年で取り切ることができた。

単位を取るための勉強はしたし、試験も及第点を取り続けた。

でも、それだけだった。

社会に出てから、その勉強が役に立ったと思った試しがない。

代わりに思ったのが、社会人を経験し、必要性を感じてから、大学に通うことができればどんなによかったか・・・という思いだ。

実際に、大学に通っていた時、あきらかに30代、40代、中には50代と思われる女性の方もいた。

この人達は、この年になって、いったいなぜ今頃大学に通っているのだろう・・・と意味が分からなかったことを思い出す。

そして、今ならその理由がはっきり分かる。

この人達はきっと、社会に出てから、自分がもっと勉強したい、もっと世の中のことを知りたいと思った。

だから自らの意思で、自分のお金で(親に払ってもらったお金ではなく)、大学に通い、勉強をしていたのだ。

つまり、大学を資格に置き換えると、仕事をする上で、必要と思ったから資格を取る・・・という順番にしたほうが、あきらかに仕事に良い影響をもたらす。

そんなことを改めて認識する機会となった。

資格取得は能動的に取る

会社から言われたから仕方なく・・・そんな気持ちで勉強するのは、正直言ってモチベーションが持たない。

学生の時と違って、毎日仕事をしていて、勉強できる時間は限られている。

そんな中、時間を作り、勉強して、落ちるかもしれないというリスクと向き合いながら試験を受ける・・・何のために資格を取るのか、自分の心の中に確たる理由を持たなければ、ただただ、辛いだけだ。

だから、会社から言、われたとはいえ、自分自身、この資格はこういう理由で取得するという、自分自身で強い動機を作り出し、そして資格を取得するための勉強をする。

この勉強は、自分の仕事のこういう部分に役に立つ。

だから資格を取得する。

会社から指示されて資格を取得しなければいけない・・・という理由から、自分自身の価値を上げるために取得する・・・という理由に変換することが、資格取得には必要なのだ。

能動的に資格を取得する方が、結果として気持ちは楽になるのだ。

ただ、会社がなぜ今になって、資格を持ち出してきたのか・・・

そちらについては、次回、お話ししたい。