可視化することの重要性

先日、取引先のITベンダーと打ち合わせをした。

その際に、取引先のITベンダーが、システムの導入事例を説明してくれた。

その際に、可視化された情報に目を奪われた。

よくも、ま~、こんなに整理できるものだと

とても分かりやすい、図解だった。

そのシステムを導入したお客様からしても、きっとこんなに自分の会社の仕組・流れを図解で確認したのは初めてだったのではないか・・・

どこで作業が発生、どこでデータの入力が発生、どこで金銭のやり取りが発生・・・ビジネスモデルが一目で分かるものだった。

聞けば、そのITベンダーのプロジェクトマネージャーが、お客様から聞き取りした内容を、アウトプットしました・・・とのことだった。

図解されると、問題点も簡単に見えてくる

たいていのビジネスモデルは、会社の中とは言え、個人レベルの頭の中に存在している。

そのため、どうしても、部署間、個人間で、情報の齟齬が生まれてくる。

そして、その齟齬が、ビジネスを全社的に協力して進めたり、どの部署にどれほどの負荷が掛かっているのかが把握できないという、結果をもたらす。

しかし、皆の意見を集約して、アウトプットされた図解があれば、どこにどんな問題点があるのか、どこにどんな負荷が掛かっているのかを、目視できることになり、更に全員が共通理解できるようになる。

その結果、どこにどんな人員を配置すればよいのか、もしくはどこにどんな費用を掛けて、システムを導入すればよいのか・・・こちらが会社全体の共通認識として、確認することができるようになる。

その図で示されている通り、問題点やボトルネックは、お客様自身で改めて確認できるようになり、まずはここを最速で解決しよう、そのためのシステムを依頼されたという。

お客様はその図解を提示されたとき、全てのシステム構築を、そのITベンダーに任せると言ったそうだ。

可視化することの重要性

すごいと思ったのは2点。

〇お客様のビジネスモデルを完全に聞き出したこと

〇お客様、ITベンダー、双方が目に見える形でビジネスモデルをアウトプットした資料を作り切ったこと

プロジェクトマネージャーが自信を持って話していた。

自分は、あらゆることを図で示す能力に、自信を持っています。

・・・すごいと思った。

そして、この図を作成することに、普段の仕事でもかなりの時間を占めている・・・ということだった。

その人はもちろん開発もできる。

そして、立場が上がり、プロジェクトマネージャーのポジションに立った今、この図でビジネスモデルを示したうえで、部下に仕事を割り振っている。

このビジネスモデルの図解を見れば、きっと部下の方々も、自分がどんな開発をしなければいけないのか、理解しやすいだろう。

可視化することの重要性を、改めて認識した出来事だった。

自分の会社を可視化する能力

これは、今の自分には必要な能力だと思った。

何せ、今、我が社のビジネスモデルは複雑になり続けている。

そしてその実態は、全て誰かの頭の中にしか入っていない。

可視化することができていない。

だから共通認識を持って話しを進めることができないし、初めてプロジェクトに参加する人間には、最初から時間を掛けて説明し、その上で経験値を積ませないと、戦力にならない状況が続いている。

この能力を得るには、

〇ビジネスモデルを聞き取りする力

〇ワード、パワーポイント、エクセルを自在に使いこなせる力

この2つが前提条件。

次回はこの2つの能力を得るためにはどうすればよいのか、自分なりに考えてみたい。