DX時代の人材の育て方⑤・・・各部署、各事業所に1人、IT担当を置く

昨日の続き・・・
○事業所、各部署に1人だけ、IT教育を徹底的に受ける担当者を選抜してもらい、その人材にのみ集中的にIT技術を習得してもらう
今日はこちらについて、お話しする。
会社全体のITリテラシー底上げの課題
会社全体のITリテラシーを底上げすることを課題として、何が難しいのか・・・
それは教育しなくてはいけない対象者である社員が、
○膨大な人数いること
○部署、事業所を始め、社員が至る所にちらばっていること
○教育者となる情報システム部門の人数が限られていること
・・・課題としては以上の3点となる。
○膨大な人数いること
こちらについては、会社によっても違うと思うが、我が社の場合数百人規模になる。
○部署、事業所を始め、社員が至る所にちらばっていること
我が社の場合、数十の事業所に分かれている。部署や事業所によっても、人数の規模も違う。
○教育者となる情報システム部門の人数が限られていること
教育対象者が数百人規模に対して、情報システム部門に属している社内SEの人数は数名である。
これらの状況を考慮すると、とても1人1人に寄り添った教育を行うことはできない。
では、どうやってこの課題をクリアすればよいのか・・・
解決方法
これらの課題をクリアするために、思いついたのが、
「事業所、各部署に1人だけ、IT教育を徹底的に受ける担当者を選抜してもらい、その人材にのみ集中的にIT技術を習得してもらう」
こちらである。
これでも数十人規模で教育をしなければならないが、数百人規模に比べれば、現実的な数字に落とすことができる。
効果としては次のことをあげることができる。
○部署・事業所において、ITにおける役割はこの人だと認識される。
○情報システム部門が新しいITツールを配信するとき、全員ではなく、部署・事業所に予め役割を与えられた1名にのみ、的を絞って送ることができる
○情報システム部門は教育をそのIT担当者に的を絞ることができる(やみくもに全員を教育する必要はない)
○ITツール、IT教育を分散させず、1人に集中的に教育ができるため、該当の担当者のITリテラシーを高めやすい
○部署・事業所にITリテラシーの高い人材が配備されれば、近くにITについて頼れる存在がいることにより、結果としてそのいち組織のITリテラシーが高くなる、波及効果が期待できる
・・・etc
これが理想的な展開、私の解決方法だ。
解決方法の課題について
先ほどお話ししたのは、あくまで理想的な展開。
もしこの考えが運用にのったとして、様々な障壁が出て来るだろう。
考えられる障壁としては、
①IT担当者をいくら教育しても、ITリテラシー向上には時間が掛かる
②せっかく育てたIT担当者が、退職したり異動すると、教育のやり直し
③部署・事業所で便利屋として扱われないか、ITに関連する作業であることを口実に、様々な業務を丸投げされ、過度の負担やストレスを抱えて潰れてしまわないか
・・・etc
特に③に関しては、これまで部署内・事業所内でも役割が曖昧になっていたものが、急に責任のある立場になってしまったが故に発生する障壁だ。
これにより、担当者が潰れてしまったら本末転倒・・・
ここの対策としては、情報システム部門として、相当の労力と時間を割く必要があるだろう。
では具体的に、情報システム部門として、どのようなフォローをすればよいのだろう・・・
こちらについては、また明日・・・
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