新型コロナウィルス感染軽減における出社とテレワークの綱引き④・・・強制的に始まったテレワーク

とてつもない勢いで感染爆発を引き起こしているオミクロン株。

社員感染者はまだいないが、その同居の家族の職場、学校、幼稚園など、濃厚接触者の情報が連日飛び交っている。

自分は出社していいのか、悪いのか・・・一定のガイドラインは国や県から出ているが、肝心なグレーの部分は所属会社の判断に従って・・・

自分自身経験のない環境に放り込まれた社員達は、これは聞くべきか、自分で判断していいのか・・・日々頭を悩ませている。

そして、他人事だと思っていた社員達に、まさにテレワークの現実が始まる。

少し前から話し合いが始まるが・・・社員は自分事と捉えない

私達一般社員よりも先見の明がある経営者層から、クラスター発生の確率減らす、クラスターが発生した際の対応をどのようにすればよいか、各部署リーダーを選出し、その社員を中心に話し合いなさいと、指示が出たのがつい先日。

簡単に言うと、テレワークを改めて強烈に推し進めなさい・・・という指示だった。

ただ、その指示を受けても、私達はの行動はのんびりしたものだった。

今まで大丈夫だったんだし、恐らく今回もやり過ごせるんじゃないか・・・

そんな考えを一般社員全員が持っていたことは否めない。

そもそも、自分の業務を会社でやるのではなく、テレワークで行おうとすると、あらゆることを考えなければならないのだ。

そして、そんな考えに時間と労力を費やしても、日常業務は一切減らない。

そして、日常業務をやっているから仕方ないと、テレワーク移行の思考を停止する。

ほとんどの社員が、そんな行動をし続けている最中にも、あらゆる角度からオミクロンが忍び寄ってきており、既に待ったなしの状態になっていた。

こういうことなんですね・・・

100%出社前提のある社員がいた。

この方は、出社率を減らす動きをしている中でも、やはり出社前提で考えないと、仕事にならないと思われている人だった。

それが、お子さんの学校から呼び出し。

どうもお子さんの具合が思わしくないらしい・・・微熱、倦怠感、違和感と言った症状。

早退して、お子さんを迎えに学校へ、そして自宅に帰るが・・・当然のごとく、もう出社はできない。

何せ、この程度の症状でも、感染リスクが発生している。

幸い、家に帰るとお子さんは熱もなく、元気になる。

そしてふと・・・自分はテレワークできるのだろうか?と現実に引き戻される。

そしてその方から入電。

結局、ノートパソコンは持ち帰ったが、どのように業務を進めればいいのかが分からず、ヘルプを求められたのだった。そして簡単に操作説明、仕組みの説明。

しかし100%出社前提で自分の仕事を考えていたその方にとって、もしこのままテレワークが続いたら、どうすればよいのか、急に不安になったようだ。

「テレワークに関すること、言葉では分かっていたけど、結局何の準備もしていませんでした。まさか急にこんなことになるとは・・・。結局こういうことなんですね・・・」

その人は、身をもって感じたのだ。

自分がテレワークの環境に突然放り込まれて・・・

Xデーは今この瞬間かもしれない・・・

ある日急に事態は一変する。

出社前提でいつまでも仕事ができていると感じている社員が、ある日何の前触れもなく、出社して仕事ができなくなる。

その時、フリーズせずにテレワーク前提で淡々と仕事が進められるか・・・

はっきり言って、何の準備もなく、普段何にも考えることなく、毎日普通に出社して仕事をしていたら、必ず地獄に突き落とされる。

明日、自分がテレワーク環境で仕事をしなくてはいけないかも・・・いや、今この瞬間にもテレワーク環境に移行させられるかも・・・

それを私達は、常に考えておかなければいけない。

準備しても、完璧なテレワーク移行はできないかもしれない。

でも準備しないと、そもそもテレワークに移行することはできない。

改めて自分の仕事の一部として、テレワーク環境下での自分の仕事の準備する時間と労力を、確保する必要があるのだ。

Xデーは今この瞬間かもしれないのだから・・・