新型コロナウィルス感染軽減における出社とテレワークの綱引き②

昨日の続き・・・
業務の棚卸しを行い、更に手順を細分化した結果、テレワークでできる仕事は増えました、だから自分はテレワークに移行します・・・
ま~自分勝手に自分1人のことだけ考えればそうなるかもしれないが、実際はそんな簡単なもんじゃない。
むしろこっからが問題なのだ。
出社組の負担は増える
テレワークのできるできないは、所属部署にも大きく影響される。
例えば、どうしてもアナログな作業の多い部署はテレワークを週1できるかどうか・・・
逆に週5でもテレワークできる部署もある。
ここで重要なのは、テレワークに移行した社員のうち、その人が出社しないとできない仕事を誰が被るかということだ・・・
1番簡単なのは同じ部署の人材がその人の出社しないとできない仕事を肩代わりすること。
同じ部署の人材同士だから、テレワーク率と出社率は半々になってお互い様・・・これが理想だ。
ま~それにしても、ある意味出社に残された社員にとっては、自分の仕事プラス、テレワーク組の一部の仕事を肩代わりしないといけないから負担は増えるが・・・
そもそも、テレワークに移行しても誰も自分の仕事を出社組にお願いできないケースもあるのだ。
この辺りは日頃のコミュニケーション、人間関係がものを言ってくるのだけど。
ただ、それ以上に面倒なのは、ある部署はテレワークをガンガン推進できる(表面上は)。ただその部署の出社しないとできない仕事を他の部署が肩代わりしなければならないときが、1番厄介だ。
出社組が、何であの部署の雑用をこっちが肩代わりしなきゃなんねーんだ・・・と強烈に感じてしまうからだ。
テレワーク組は出社組に最大限の感謝が必要
他の部署の肩代わりなんて、実際あるの・・・?と思うかもしれないが、案外あるのだ。
例えば電話。
会社にテレワーク組に掛かってきた電話は、出社組が1度受けて、内容確認して、テレワーク組に連絡しなきゃいけない。
文字に起こせば簡単でも、これは結構大変な作業だ。
1回につき、5分~10分の時間を取られるだろう。
これもテレワーク組が出社できていれば、必要のない時間だ。
また郵便物。
誰宛に来たかを確認し、これまではその人に渡せば終わりだったのに、対象がテレワーク組の郵便物だった途端、出社組は至急の可能性もあるので、いちいちテレワーク組に確認の写真を取って送ったり、電話で確認をしなきゃならない。
これも毎日毎日やっていれば、地味に面倒だし、相当時間がとられる作業だろう。
こういうことを一手に引き受けてくれているのが、例えば総務だ。
総務はアナログの仕事が多いから、どうしても出社率が高くなる。
そして、出社率が高くなるということは、テレワーク組の雑用係になってしまうということだ。
もしここで、テレワーク組が総務の好意を全く感じず、やってもらって当たり前という感覚に陥ったとしたら・・・
そりゃ~総務からは要注意人物として取り扱われる。
こいつの仕事には協力できねー・・・そんな言葉にはできない内なる声が、聞こえてきそうだ。
しかも、テレワークやってるから、その雰囲気を感じることすらできない。
だから、テレワーク組は必要以上に気を遣う必要があるのだ、出社組で協力してもらっている人たちに。
出社組に何かしていただいたら、必要以上に感謝する必要があるのだ、テレワーク組は。
自分の仕事が回っているのは、出社している皆さんが私のために色々負担を背負っていただいているからですと。
言葉に出して伝えなくてはいけないのだ。
それが、できないテレワーク組が・・・残念だけどいるんだな~これが。
出社組に嫌われていることを、自覚しているのか、分からないのか・・・
時々ひやひやしてしまう。
テレワークを推し進めるなら横のつながりの強化が必要
結局、ITテクノロジーを駆使したテレワークの実現も、スムーズな運用を目指すには、横のつながりが強力になっていなければ崩壊するということ。
そして、横のつながりの強化の基本は、普段からの関係性をよくしておくこと。
関係性をよくしておけば、誰かが自分のために動いてくれる、そんな環境が自然と出来上がるのだ。
もちろん、もらってばかりじゃいけないから、出社組の人が困っていたり、愚痴を言ってきたときは、すぐに耳を傾けてフォローする。
そんな日常の積み重ねが、結果として自分のテレワーク業務を助けてくれることになるのだ。
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