パソコン入替プロジェクト・・・実作業以外の目に見えない心の消費③

2か月半絶え間なく続いた500台のパソコン入替プロジェクト・・・
起きてる間も寝てる間も、ずーっとパソコン入替のことを考えていた。
どうやったら時間短縮できるのか、うまく行かなかったときリカバリーはどうしよう、怖い夢も随分見て来た。
ただ・・・ここでひとつ問題が。
私達は社内SEは、通常業務を持っている。
資料を作ったり、パソコンを設定したり、パソコンを修理したり、システム関連の申請を行ったり、人事異動があったら処理をしたり・・・
パソコン入替の間、その仕事って誰がやるの・・・?
そう、私達社内SE2人は、そのパソコン入替の合間に、通常業務もこなしていたのだ。
私達の代わりはいない
パソコン入替の最中は大変だから、この期間中はこの作業やらなくていいよ~・・・なんていう、甘い会社ではないのだ。
「パソコン入替大変だね~・・・ところでさ!これやって欲しいんだけど。」
結局普段と変わらず、仕事の依頼は来続けた。
あのさ~、ちょっとは空気読んでよ・・・と何度声に出しそうになったことか。
この時ほど、痛感したことはない。
”私達の代わりはいないんだ”・・・と。
期限を守れず怒られることも・・・
言い訳にしかならないのだけど・・・
こんな状況でも上から、これをやってあれをやってとオーダーは来る。
「いつまでできますか?」
・・・そう詰められる。
頭にも心にも余裕がない私達は、その場しのぎで、期限を言う・・・そして守れないと当たり前のように怒られる。
ま~、私達もスーパーマンでもなけりゃ、魔法使いでもないからね~
そもそもパソコン入替と並行しながらこれをやれっていうのかい?
できない理由を考えるのではなく、できる方法を考えろ・・・それは確かに正論だけど、正論を振りかざした暴論じゃないのだろうか。
プロジェクトが1か月ほど過ぎたころ、私達社内SEは精神的にかなり追い詰められ、いったんはチームワークまで壊れてしまった。
チームワークが駄目になったらプロジェクトは完遂しない
プロジェクトの中頃、2~3日の間、チームワークが壊れた期間があった。
話しもお互いろくにせず、協力もほとんどせず・・・
仕事はこなしたが、辛い毎日だった。
とりあえず、こりゃ駄目だとなり、みんなでもう1度歩み寄り、上の愚痴を言いまくって、何とかチームワークを取り戻した。
追い詰められた状況での様々な横やりは、チームワークを壊すが直してはくれない。
自分達で修復するしかないのだ。
ま~、上の愚痴をみんなで言いまくった結果、チームワークは以前よりも強化され、プロジェクトは再び軌道にのった。
上の人達の悪口だけど、これでプロジェクトがうまく行くなら、上の人達だって本望でしょう・・・だって自分達の悪口を言われるだけで、ひとつの難しいプロジェクトが完遂するのだから・・・
パソコン入替完了
残業、休日出勤、徹夜・・・etc
様々な無理を駆使して、2か月半に及ぶ500台のパソコン入替作業は完了した。
3人でよくやったと思うが、特に誰も褒めてはくれない。
せめて3人で打ち上げでもしたいけど・・・
一見して無茶なプロジェクトがあったが、様々な工夫を重ね、必死に考え、トライ&エラーを繰り返した結果、ボロボロになりながらもゴールに辿り着いた。
この2か月半でまたひとつ成長できたと思う。
忘れそうなので、明日は今回行った工夫や上手く行ったことの振り返りを行っておきたい。
何せ、パソコン入替は、私が現役のうちにあと数度は確実にやってくるのだから。
その時の備忘録として・・・
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