パソコン入替500台、メンバー3名、期限は2か月半・・・修羅場の始まり

昨年の10月下旬から社内のパソコン入替作業を行っている。
問題は台数とプロジェクトメンバー人数と期限だった・・・
パソコン入替1台当たり平均90分・・・
パソコン入替って・・・実は結構面倒だ。
〇データ移行
〇初期設定
〇個人毎のカスタマイズ
・・・etc
社内のパソコンで、ある程度は標準化されているとはいえ、それでも個人毎にデータのとり方や業務により特殊な設定をしているケースがある。
ま~、どんなに急いでも1台1時間は掛かる。
ものによっては移行データの量によって、3時間以上掛かるパソコンもあった。
平均すると1台当たり90分。
単純計算全部終わるのに45,000分、つまり750時間・・・残業考えなければ1日8時間労働だから約93人日・・・この時点で3か月掛かる。
それに、休日も考えれば、全く時間が足りない状況だった。
本来は人数を掛けて1台1台じっくりやりたいところなのだが、そんな悠長なことは言ってられなかった。
なぜこんな状況に陥ってしまったのか・・・
全ては経営者層の干渉から始まった
このパソコン500台の入替作業、実は最初から期限は決まっていた。
2022年1月中旬・・・これまでに必ず入替作業を完了させなければ、とてつもない災いが起きると、取引業者から脅されていた。そうしないと、現在の基幹システムが今のパソコンでは動かなくなるよと・・・
だから、早くパソコンを発注して、早く入替作業に取り掛かりたかった。
ところが、コロナの影響もあって売上がおもわしくない状況にあって、私の上司である経営者層からは、できるだけ経費を掛けない提案をするよう、何度も何度も、何度も何度も私の提案を突っ返された。
本気でもう間に合わなくなりますと、泣きついたが、どうしても駄目だった。
それもそのはず、この半導体不足の中、パソコンの納期にもある程度時間が必要だし、パソコン入替作業の期限もあるから、一刻も早く稟議を通して発注したいところだったのだが、そんなことはお構いなしにギリギリまで検討は重ねられた。
ようやく経営者層の上司の納得行く内容に仕上げ、稟議が通った。
経営者層の上司の仕事はそれで終わり・・・
ただ社内SEである私達の地獄はそこからが始まりだった。
パソコン達が来たのが10月下旬、入替完了期限は2か月半
500台のパソコン達が、会社に届いたのは10月下旬。
そっから速攻で入替の検証を行い、次の日から入替作業を始めた。
1日目は4台やるのに7時間以上掛かった。
その時、私は、終わったと思った・・・
どうあがいたって、2か月半で終わるようなプロジェクトじゃない。
そして、このプロジェクトが困難を極めたのは、それだけではなかった。
3人で500台
現在社内SEは4名いるが、1人は別なプロジェクトを1人で丸抱えしており、使えなかった。
もう1人は新人なので、ただのお手伝い。
実質私ともう1人の2名しか、社内の戦力はいなかった。
それに業者1名の計3名しか、実際の戦力はいなかった。
本来は業者にもっと人数を出して欲しかったのだが、ここでも経営者層から待ったが掛かる。
経費を圧縮させるため、業者は使うな・・・と。
八方ふさがりとはまさにこのこと・・・
どこまで私達を苦しめれば気が済むんだろうと、本気で思った。
ただ2人では本当に無理なので、業者1人だけはお願いしますと泣きつき、何とかOKをもらった。
ただ、その業者1人も、新人さんで、その方の経験の場にするという条件。
その代わり格安で・・・ということだった。
つまり、社内SE2名と、IT業者とはいえ素人に近い1名、
この戦力で、
この期限で、
この台数を・・・
こなすことになったのだ。
明日から、10月下旬からの怒涛の2か月間半の振り返りを行う。
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