社内SEである私の上司達・・・1人目 総務兼任部長

社内SEとなって10年が経過・・・
私の上司、つまり情報システム部門の責任者はこれまで3回変わっている。
つまり社内SEである私は、3名の上司の下についたことになる。
今日は最初の1人目のお話し・・・
総務兼任の上司だった
多くの会社でも同様のケースがあると思う。
1人目の上司の方は総務兼任の部長だった。
そもそも今から10年前なんて、システム部門が幅を利かせる時代が来るなんて、会社も私も思ってもいなかった。システム部門の専任の部長なんて、会社としておけるわけがない。
総務部長は、
「俺、パソコンのこと分からねーぞ~」
と、しょっちゅう言っていた。
つまり、なりたくてなったわけでも、ITに詳しかったわけでもなく、立場的に営業の責任者でも経理の責任者でもない、何でも見なきゃいけない総務の上長が、半ばなし崩し的にシステム部門の部長兼任となったわけだ。
でもこれって、世の中にある数多の会社で同じようなことが起こっているのではないだろうか・・・
消去法で総務・・・こんなことが我が社ではよく起こっていて、総務の方々はしょっちゅう文句言っている。
でも面倒な部分の多くは総務が引き受けて、会社というのは成り立っているのだと思う。
もっと総務に感謝しないと・・・こういう風に思えるようになったのには訳がある。
総務の仕事を大量に手伝う日々
総務兼任の上司が上になって、社内SEの私に何が起こったか・・・
パソコンができて便利な奴が来た・・・と総務部長は色々な、”総務の仕事”を私に依頼するようになってきた。
おいおい、これあきらかに常軌を逸しているだろう・・・という内容までこちらに振るようになった。
稟議作成とか、なんたらの補助金申請とか・・・
それはないでしょ~と思うような総務の仕事も社内SEである私に次々と振られるようになる。
当時の私が思っていたこと
ただ、当時の私は社内SEになりたてで、自分自身、このポジションにずっといたいと思っていた。
なにせ、IT企業時代からあこがれていた社内SEにやっと辿り着いたのだ。
このチャンスを確実に物にして、自分自身社内SEとしてのポジションを盤石にする必要がある。
何を言われようと、”はい!承知いたしました!”と言って、自分の必要性を、総務部長にアピールし続けた。
仕事は大量にあったが、そのひとつひとつは自分の力の50%程度出せばできるものばかりだった。
IT企業時代は自分の力を常に120%出しても、全く及ばず怒られ続けていたため、50%程度の力でこなしてみんない認められたり、喜んでもらえることが、素直にうれしかった。
無我夢中で総務の仕事、システムの仕事をやり続け、夜も残業していたが、自分としては充実した時期だったと思う。
これもそれもその総務部長のおかげである。
・・・当の総務部長は自分が楽をしただけだったのは、間違いないけど(苦笑)
結果として総務の仕事の経験が現在役に立っている
現在は色々環境も変わり、総務の仕事をすることは・・・ま~それでも結構ある。
ただ、総務の仕事を経験したことにより、会社の仕組みや人間関係、資料作成や報告の仕方、どんな業者と取引があってどんな時にその業者の力を借りれば課題解決できるのか・・・
そういった、システムの仕事をただしているだけでは身に付かないスキルを獲得することができた。
これが現在、様々な場面で役に立っている。
2021年度上期はテレワーク環境を構築した。
この時、なぜか総務ではなく情報システム部門の私が、様々なことを取り仕切ったが、これも総務の仕事をやっていた時に身に付けた知識や経験がかなり生きた。
もし総務の仕事を全くやっていなかったら、色々な人間や業者、課題に振り回され、自分で主導権を全く握れず、もっと辛いを思いをしただろう。
システムを兼任していただいた総務部長に感謝
現在の我が社は、何か課題が出てきたり、やりたいことがあると、1つの部署で完結できる案件がどんどん少なくなってきている。
プロジェクト、案件、課題ごとに部署を横断してチームを作る、クロスファンクショナルチームが立ち上げられ、完結すると解散するの繰り返し・・・
社内SEである私はそれこそ、どの部門ともかかわらなきゃいけない。
その中で、総務という、常に会社の面倒な部分を一手に引き受ける部門の仕事を経験させてもらえたのは、本当によかったと思っている。
総務の仕事を経験させてくれた当時の総務部長には本当に感謝している。
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