断片的な情報をかき集めて組み立てて価値ある情報を作り出す

昔はなかなかできなかったが、今はとても意識していること。

社内の流れに意識を向け、状況を把握し、自分にどんな影響があるかを、常日頃から考えるようにしている。

情報の欠片を集めて組み立てる

社内の流れを把握すると言っても、今、こんな流れだよ・・・と教えてくれる情報網ははっきり言って皆無。

ではどうやって流れを把握することができるのか・・・

まずは、必要な情報を集めることだ。

もちろん、情報は様々な形で取得する。

電話、対面の会話、メール、聞き耳・・・

特に聞き耳というのは昔できなかったことだが、とても重要な情報源だ。

この聞き耳というのは、決して私に話しをしているわけではない。

誰かが誰かに話しているものなのだが、その情報を収集する。

これが案外役に立つのだ。

そもそも、自分の立ち位置では、それほど重要な情報が一直線に入ってくることはない。

それであるならば、間接的に情報収集をする必要があるというわけだ。

また、情報を収集するだけでは、何の役にも立たない。

情報は、欠片を拾い集めたら、今度はそれを組み立てて行かなければならない。

こっちの情報とあっちの情報とそっちの情報を自分なりに仮説を立てながら組み立てて行く。

そうすると、価値のある情報が出来上がるというイメージだ。

こんなことに意味があるのか・・・と思うかもしれないが、やっているのとやっていないのでは、自分自身の成長にも大きく影響が出てくる。

例えば、価値ある情報を1つ作って自分で理解しておけば、その情報を利用して、準備をできるかもしれない。

その準備をしていることによって、難しい仕事がスムーズに進み、人から評価されるものに発展する可能性がある。

また、1つの情報を作るということを繰り返していると、断片的な情報を集めて組み立てる・・・というビジネスにおいて必要な経験値を上げることになる。

たいていの場合、必要な情報というのは、1人の人間だけが持っているものではない。

何人か、そして様々な立場・ポジションの人間達に分散されて持っていると思った方がよい。

そのため、その情報というのは、何らかの手段を用いて収集した後、自分で仮説を立てながら組み立てる必要があるのだ。

これは、別に聞き耳を立てる時だけに役に立つ方法ではない。

何かのプロジェクトがあったとして、そのプロジェクトを完遂するためには、色々な人の力が必要になる。

しかし、その色々な人達というのは、自分たちが持っている非常に有用な情報を、そのまま生かせる人達ではない。

その人たちが持っている情報を、誰かが結合して、不要な部分を取り除き、必要な部分をプラスして、独自の加工を持って価値のある情報まで消化させる・・・この仕事ができる人というのが、案外いないのだ。

これが、マネージメントなのだと思う。

このマネージメントは内も役職が上の人間だけがやるものではない。

実は、中間管理職や、現場の人間だって必要なケースがあるのだ。

このバラバラの情報を収集して、価値ある情報を作り出すことのできる人間が、社内にもしくは部署に1人いると、仕事は劇的に進みやすくなるのだ。