正確なデータを取得するための一歩踏み込む行動

正確なデータを獲得するためには、面倒な作業が必要だ。

それは、データがどこにあるかを確認すること、そしてそのデータが正しいデータであるかどうかを確認すること、この2つだ。

逆に言えばこの2つさえ、確実にポイントを押さえておけば、正確なデータを取得することはそれほど難易度の高いものではないということで・・・

どこにデータが保管されているか・・・

優しい会社、しっかりしている会社であれば、このデータ保管場所のマニュアルがあるだろう。

先人の方々の努力の結晶だ。

これさえあれば、どこにどんなデータがあるかがひと目で分かる。

こんな嬉しい財産はない。

しかし現実には、そんな都合のよい財産はない。

どんな会社でも、データの取得については、ある一定の苦労する社員がいて、その社員の努力によって、データの保管場所が分かるようになっている。

しかもその社員の能力が認められることはない。

なぜなら、その社員のすごさというのは、誰も理解してくれないからだ。

ま~、そんな話しは置いておいて・・・

どこに欲しいデータが保管されているかということは、一朝一夕でできるものではない。

ある程度、時間と労力が必要となるから、少し気の長い話しとなる。

しかも保管されるデータというのは、年々増えていくから、そのデータの行方、ありかを理解し続けるにはある一定の時間と労力が常に必要だ。

そのことを、経営陣や上層部は分からなくとも、少なくとも、そのデータを扱いたい部署の実務部隊は知っておく必要がある。

そして、それにはある一定の時間と労力が必要であるという知識を持っておく必要がある。

正確なデータであるかどうかの確認

データの保管場所は分かった。

しかし、そのデータが求められている課題に対して、正確な数字なのかどうかを理解するというのはまた別の話しだ。

そのデータが正確かどうかという検証は、自分の部署だけで確認できないことが多い。

そのデータがどこからどのようにやってきたのか、どのような要件で作られた数字なのか、それらをきちんと理解しておく必要がある。

また、その数字が理解できた上で、そのまま数字を利用できないケースも多い。

つまりその数字を元に加工して、もっと価値のあるデータに作り直す作業だ。

その作業に関しても、膨大な作業が必要となる。

つまり、正確なデータかどうかを検証する手順を理解するというのは、文字通り重要な仕事なのだ。

しかし、その正確なデータかどうかを検証するという仕事を、今の経営陣は軽視している傾向がある。

データなんて正確で当たり前・・・と思っているわけだ。

そんな経営陣に間違った数字を出したら、それはそれで容赦なく怒られるわけで、そんな怒られ方をするのであれば、普段からこの数字を正確だという根拠を考え続ける努力が必要なのだ。

そこにどれだけの時間を割けるか、どのように示すかについては、改めて考える必要があるわけだが・・・

いずれにしても、利用したいデータを取得するためには、一歩踏み込んだ努力が必要となるのだ。