業者の力を引き出すには・・・

様々な課題・要望・プロジェクトが経営陣から降り注いでいる中で、どうしても業者の力を借りなければいけないという案件が増えている。

そんな中、業者の力をいかに利用するか、引き出すか・・・という能力も現在の我が社の社員にとっては、明文化はされていないが、必要な能力となってきている。

業者にも感情はある

絶対に忘れてはいけないことがある。

それは、業者だって人間だということだ。

人間である以上、感情を持っているわけで、そのことは常に意識しておく必要がある。

そして、それを特に強く意識しなくてはいけない時は、どんな場合か・・・

例えば、経営陣から予算の圧縮を求められたとする。

しかも突然、理不尽に・・・こんなことは最近しょっちゅうだ。

そして、その経営陣の言葉を何も工夫せずにそのまんま業者に伝えれば、間違いなく業者との関係に亀裂が入る。

こっちはお金を払っている。

だからある程度の要求は呑んでもらう必要がある・・・それはそうなのだが、そもそも物事には限度というものがある。

理不尽な要求を業者にし続ければ、いずれ業者から三行半を突き付けられるだろう。

そして、また別の業者を探すことになる。

別な業者は、我が社の事業や社風を理解していないから、業者を育成する必要がる。

我が社はこんな会社、だからあなた方業者さんには、こんな動きをして欲しい・・・そう伝えるだけでも結構な手間と時間が掛かるもの。

しかし、経営陣からの無茶振りに耐性ができていない業者であれば、あっという間にその業者は我が社から去って行くことになる。

そうならないためにも、特に使える業者に関しては、細心の注意を払って関係性を維持・構築していく必要があるのだ。

もちろんこれは使える業者ということが前提・・・

決して使えない業者も同じ対応をする必要はない。

むしろ、お互いのために切ったほうがよい。

ただ、業者をとっかえひっかえしていれば、いずれ業者はいなくなる。

我が社のために動いてくれる業者がいなければ、会社はいずれ立ち行かなくなる。

それは日頃からの積み重ね・・・気をつけなくてはいけない。

業者には、ある程度あなた方の力が必要です・・・と常日頃から感謝の気持ちを伝え続けなければならないのだ。

そして、ある時は業者からの無理も飲む必要がある。

この会社のために頑張ろうと思ってもらうためには、そのような業者との付き合いが必要だ。

また、あなた方の力が必要だと、クライアントから言われたほうが、業者としては、力を発揮しやすいということもあるだろう。

それだけ、業者との付き合いというのは、今後ますます大切になって行くのだろう。

そのことを肝に銘じておきたい。