アドラー嫌われる勇気を読んで

全ての悩みや対人関係?

承認欲求を捨てる?

課題の分離?

・・・etc

どれもこれも最初は”は?”となる内容だった。

1度では消化しきれず・・・

読書好きの社員から勧められて、また自分でも気になっていた本を読んでみた。

アドラーの嫌われる勇気(著者:岸見一郎さん、古賀史健さん)。

その内容は、これまでの自分の常識を遥かに凌駕するものだった。

これまで、考えもしなかった視点から、物事を見る。

新たな内容の展開になる度に、”は?”となる。

そして、よくよく解説を読むと、腑に落ちたり消化できなかったり・・・

ただ、読み終わって確実に感じたことがある。

少し気が楽になった。

そしてもう1つ、今後何度も読み返し、内容を自分の中で咀嚼を続ければ、もっと楽になるだろうとも思った。

そう、この本は1度読んだだけでは、自分に落とし込むことはできないのだ、今の私には・・・

これから何十年もかけて(本の中では、これまでの人生の半分の時間が掛かると言われていた ※40年生きて来た人は20年掛かる)自分の中に落とし込んでいく考え方なのだ。

過去の経験が豊富である年長者であればあるほど、この本の中身を理解し、自分のものにするには、時間が掛かるという意味なのだろう。

確かにもう少し早く、この本を読んでおけばよかったと思う。

とは言え、そんなことを考えるのは無意味で(本の中にも書いてある)、今、この瞬間を一生懸命生きることに意味がある。

なのでこの本を今、読むことができたのは、自分にとっての正解だったのだ。

何せ、昔の自分だったら、何を言っているか今以上にさっぱり分からなかっただろうし、そもそもこの本を進めてくれる人間関係を持つに至らなかったはずなのだから・・・

この本を進めてくれた、同僚に心から感謝だ。

選択肢・・・

ただもう1点、この本に書いてあることを全て実行するのもかなり難しいのは事実。

だからできることからやっていく。

自分の心が軽くなる考え方、ストレスを軽減する方法・・・

今の自分には必要な部分のみ、まずは実践していく。

一気に全部やろうとするとそれはそれで破綻するだろうし、やらなくなるだろう。

まずは1個ずつ・・・

忘れてしまったら本をまた再度読み返す。

この繰り返しだ。

本を読むことによってのメリットの1つに、選択肢を増やすというものがある。

他人の考えや経験を、自分の知識として身に付けられる(もちろん知識と実践が重ならないのは百も承知)。

知識があれば、こんな方法もあるんだ・・・という選択肢を持つことができる。

選択肢の狭い状態だと、すぐにキャパオーバーになったり、絶望したり・・・そんな状況に陥ってしまう。

しかし選択肢が多ければ多いほど、その状況を回避したり突破できる可能性は高くなる。

今回読んだ本はあきらかに自分の選択肢を広げてくれるものだった。

そして、1回読んだだけでも、気持ちが楽になった。

今後も、自分が必要と感じたときに読み直し、その時の状況を楽に、もしくは突破できる手掛かりにしていきたい。