この人は不要なんて言っていると・・・

こいついらねー・・・

我が社に限らず、どの会社にもいると思うが、こんなことを言う人がいる。

確かに仕事は半人前で、どんな仕事も1~10まで任せることのできない人がいる。

仕事を教えても飲み込みが悪く、何度言っても分からなかったり、または言うことをちゃんと聞かなかったり・・・

確かにこいついらねーって思う時はあるのだが、しかし本当にいなくなったらどうなるかというと・・・

それでも半人前の仕事はしているわけで・・・

こいつはいらない・・・とよく言う人がいる。

そしてその人が次の状況になったら、どうなるか?

いらないと言ってた人間がいざいなくなった時・・・

きっとその人はこう言う。

「人が足りない」

・・・と。

要は今の仕事はこの人数ではできないと言っている。

こういう人を見るとつくづく思う。

こいつはいらない・・・って言い続けていたら、誰もいなくなりますよ・・・と。

こいつはいらない・・・と言う思考は最終的には自分の身を亡ぼす。

なぜなら、自分の周りから人がいなくなるということだから・・・

そして、そんなことを言っている人間の元に、会社はやがて人を送らなくなる。

足りないから人を当てているのに、色々な理由をつけてこいつは不要なんて言い続けていたら、いずれ誰も派遣されなくなるでしょう・・・

そんなことにも気づかない。

そんな人が、世の中には確実にいるのだ。

こいつはいらないではなく、育てる覚悟を持つこと

じゃ~、こいつはいらない・・・って言う人に必要なことってなんなんだろうか?

それはきっと、自分の部署にあてがわれる人材は、育てる必要があると思っていたほうがいい。

そもそも人材不足なので、人が来ただけありがたいと思う必要があるのだ。

だから、来た人材は大切にしなければいけない。

上司や先輩がこいつは使えない・・・と判断した時点で、その人材は成長し辛くなる。

なぜなら自分で成長できる人材は、基本的に来ないのだから。

だから、来た人材は育てないと、使い物にはならないということを最初から認識しておくこと。

それは、自分の部署に置き換えれば分かり易いと思う。

経営陣から、この部署に人を回すからあなたの部署から1人推薦して欲しい・・・と言われたら、エース級の人材を選択する上司・管理者はいない。

必ず、その部署で最も使えない、もしくは問題を抱えた人物を推薦する。

そりゃ~そうだ・・・誰だって自分を助けてくれる人材を手放すことはしない。

自分を助けてくれない人材を手放すに決まっている。

こういうことを、自分と置き換えて考えることができれば、だんだん分かってくるのである。

人が欲しいと言った時、即戦力は来ないのだということを。

そして、基本的には教育の必要な人間しか来ないのだということを。

そのことを最初から分かっていれば、こいつはいらない・・・なんて言葉も減って行くだろう。

今は、即戦力が自分の部署に来る時代ではない。

来た人材を、どう育てるか・・・に掛かっているのだ。