テレワークの功罪

感染リスクが発生して2年弱・・・

会社の勤務形態も徐々に様変わりしている。

ほぼ不可能だろうと思われた我が社の仕事も、本部機能はテレワークに移行可能となった。

何せ、我が社の経営陣は世の中の動きを勉強している。

これからは少なくとも本部機能だけでもテレワークに移行できないと、いざという時、会社が立ち行かなくなる・・・

そんな思いから始めた強制的なテレワーク導入が、今、役に立っている。

しかし、全ての場面でテレワークが有効かというと、決してそうではないのだが・・・

テレワーク導入

我が社が本格的にテレワークを導入したのは、昨年の夏。

そっからは、この人はどれだけ出社していい、この人は業務内容から出社率上げて・・・など、まずは人同士が極力触れ合わないためのテレワークを導入した。

かなりの反発はあったのだが、思えばこの強制力をもって、本部社員がテレワークに移行したことによって、本部の誰もが自宅でも仕事ができる能力を身に付けた。

テレワークというのは、パソコンや通信環境だけ与えれば、即できるというわけではない。

そもそも職場と自宅は環境そのものが違うのだ。

職場であれば、様々な資料や道具が揃っているが、自宅環境には揃っていない。

テレワークをするのであれば、それなりの準備や、自己管理といった、出社して仕事とは違う筋肉が必要になるのだ。

その練習を、強制的に行った期間があるからこそ、我が社の本部はいざと言う時、誰でもテレワークを実施できるようになったのだ。

以前との違い

1年前のテレワーク、そして現在のテレワークの在り方は、月日を追うごとに変わっている。

一時的に、多数の社員がテレワークに移行したが、今現在は、ほぼ出社に切り替わっている。

それだけ、感染リスクの脅威に慣れきてしまった、ワクチンが広まったという話もある。

しかし、いざ感染してしまった時に、最悪でもテレワークで仕事ができるスキルを身に付けておくことによって、業務の負荷を最低限分散できるようになった。

これが、最大の効力だ。

何せ、感染してしまった社員は、出社という選択肢がなくなってしまう。

例え元気でも、ある一定の自宅隔離が必要になる。

その間、何をするのか・・・テレワーク環境があれば、仕事ができることになるのだ。

これが、テレワークという選択肢を持った、我が社の強みとなる。

では罪のほうは・・・

では罪のほうはというと・・・

そもそも感染してしまった人は、具合が悪い。

しかし、休んでみんなに迷惑を掛けているという意識、そして自宅でも仕事ができるという環境・・・この2つからテレワークで仕事をしてしまうのだ。

本来は身体を休めなければいけないはずなのに・・・仕事ができてしまうのだ。

これはテレワークを導入した、デメリットのほうだろう。

年柄年中仕事ができてしまうという環境・・・

我が社にとって、選択肢が増えた功と、どんな時でも仕事ができてしまうという罪・・・この両者とは、今後上手に付き合って行く必要があるのだ。