俯瞰する力・・・②

前回の続き、リーダーの考え方、会社や世の中の流れを俯瞰した上で、今の自分に必要な準備は何なのか・・・大きく分けて3つあると思っている。
〇物の準備
〇スキルの準備
〇心の準備
今回、この準備について、深堀していきたい。
物の準備
一見不測の事態だったとしても、こんなことが起こるだろうと想像しておけば、物の準備をしておくことができる。
例えば、パソコンやネットワーク機器や、電源タップ、ルーターなど・・・
限度はあるが、何か起こったときに、予備機を準備しておくことは重要だ。
もちろん、ただ単に、予備機が欲しいと会社に言ったところで、購入は許されない。
ま~、使わなくなったパソコンやネットワーク機器などを保管しておいて、有事の際に利用する・・・
もしくは、何かのプロジェクトの時に1度切り使って、後は保管しておいている機器などを持ち出すなど・・・
結局、これができるのは、不測の事態にこんなものが必要でしょう・・・ということが念頭にあり、何かのチャンスの時に、それを予備機として蓄えておき、必要に応じて引っ張り出す・・・
それができるかどうか・・・
リーダーとしては、常に自分の手駒を頭に入れて置き、常にアンテナを張っておくことが、これらの物の準備をしておくことで重要なことなのだ。
どこにどんな資産があるか、そしてそれはすぐに使える状態になっているのか、足りなければどうやって調達するか・・・そこまで考えておけば、いざ、物が壊れました、地震で使えなくなりました、などの有事や不測の事態に対応できるのだ。
それには予見をする力が必要で、常に、世の中の動きや、会社の経営陣の考え方、災害時など、あらゆることを想定しておく必要がある。
スキルの準備
これも必要事項・・・
不測の事態が発生したとき、それに対応できるスキルを予め持っておくことは重要なことだ。
例えば経営陣から、こんな資料を準備して欲しいと急に言われたとする。
エクセル手作業で普通にやったら10時間掛かる。
でも、Vlookupを利用すれば、10分で終わる。
これって、エクセルを使いこなすスキルを身に付けているかどうか・・・
それだけで、アウトプットできる時間が大幅に変わってくる。
ただ、世の中にはスキル習得という観点で見ると、無数にあるから、習得するスキルは選択しなければならない。何しろ自分の時間は限られているのだから・・・
今の世の中の流れ、会社の流れから、これから求められそうなスキルは何なのか、そしてそれを選択して、ある程度時間や労力を掛けて習得しておき、いざというときそのスキルを使って課題解決する。
必要に迫られて身に付けれるスキルもあるが、事態を予見して身に付けるスキルも、必要なのだ。
心の準備
これは、ひと言で表現するのは難しい。
例えば、こんな事態が起きたら、自分にこれだけのストレスが掛かるだろう・・・と予め予見しておき、こんな状況になったら、こんな心持で行こうとシミュレーションしておくことだ。
恐らく、今後、ミスやトラブルはますます多くなるだろう。
何せそれだけ、世の中の仕組み、会社の仕組みは複雑化している。
そして、綺麗ごとを言えば、ミスやトラブルは仕組作りの発展には欠かせないものだと多くの人が認識している。
しかし、かといって、ミスやトラブルが起きた時は、一定以上の叱責は受けることには変わりはない。
どれだけ気を付けていても、ミスやトラブルは避けられない。
そうであるのならば、ミスやトラブルは起こるものとして予め認識しておき、起こった際はこんな振る舞いをしましょう・・・と、予め自分で決めてしまったおくのだ。
ま~、シミュレーションしている時点で、それはとても大切な1回の経験だ。
もちろん本番のように落ち込むことはできないかもしれないが・・・
ただ、あらゆる事態を想定した心の準備というのは、どんな場面でも必要だと思う。
3つの準備は最低限
この3つの準備は、俯瞰して物事をみれないと、準備できない。
そして、この3つの準備をしておいたからといって、実際に対応できないかもしれない。
ただ、自分の心を守るため、もしくは自分の仕事を、他人に振り回されずに遂行するため、シミュレーションをしながら準備をすということが、今の自分にとっては重要なことなのだと思う。
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