恐怖をコントロールする

会社勤めをしていると、多かれ少なかれ、パワハラを受けることがある。

もちろん、皆無の会社もあるだろうが・・・

厄介なのは、相手がパワハラだと思っていないケースで・・・

経営陣は自覚がない

他の会社のことは分からないが、我が社の経営陣は、自分の権力のすごさを理解していない。

これをやってください・・・という内容が、とてつもなく大変なこと、そして、連続的に支持を出すことなんて、日常茶飯事。

そのひとつひとつに、数字や根拠を求められるから、成果を出すことができない。

そして、その成果が出ないことに、激詰めされる。

ま~、こんなことは日常茶飯事なわけだ。

少し前まで、自分は、経営陣からの激詰めは、恐怖でしかなかった。

何せ、自分の人事権を持っている人達だ。

その人達を怒らせたらどうしよう・・・と日々恐怖と戦いながら、成果を出そうと必死に頑張ってきた。

ただ、経営陣が激詰めしたり、怒っている時、その人間をどうこうしようと考えているのは、少ないとも思うようになってきた。

そもそも、自分たちが立場を利用して、パワハラをしている自覚もないのだろう。

むしろ、キャパオーバーの仕事を与えて、社員が成長することを目的にしているのではないか・・・と思うほどだ。

それならそれで、こっちも心構えというか、覚悟が必要だ。

いちいち恐怖を感じない努力をする

完璧には難しいが、経営陣のパワハラに、いちいち反応することを極力やめるようにした。

何せ、そもそも、自分には、経営陣から降り注ぐ案件をこなすだけの力量がないのだから・・・

できなくて当たり前、できたらラッキー・・・それくらいの気持ちで事に当たればよいと思うようになってきた。

自分の力なんて、そんなもの・・・

何を過大評価していたんだろう・・・

そう思ったら、いちいち経営陣の課題をこなすことのできない事に対する恐怖が薄らいできた。

もちろん、怖いものは怖いのだが・・・

そうやって、恐怖をコントロールすることによって、自分の力を、逆に発揮できるようになってきた。

恐怖というのは、イップスに近いと思うのだが、自分の力を抑え込んでしまう。

自分の力を100%以上出しても解決できない問題に、50%の力で挑むようなもの・・・

そもそも、そんな状態で、経営陣から出された課題を解決したり、しっかりとした成果物を提出することなんてできないのだ。

だから、最低でも自分の力を100%出せる状態にしておくこと、それには恐怖に耐える、かわす方法を身に付けておくこと・・・

それに尽きるのだ。

今、私は、自分の成長のために、本を読んだり、YouTubeを見たり、自分の考えをアウトプットしている。

この行為の積み重ねは、少なくとも自分が成長できていると実感できているものだ。

だから、これらをやり続けても、経営陣の課題を解決できず、結果逆鱗に触れたとしても、自分としてはやるだけのことはやったのだから、仕方なかったと受け入れるしかない。

自分にとって、最大の恐怖とは、会社をクビになること・・・

でもやるだけやって駄目だったら、あきらめるしかない。

この心境までこれたのだから、自分としては成功なのだ。

ただ、これからも自分の成長のための勉強は続ける必要がある。

そうしないと、経営陣からのパワハラを耐えたりかわしたりすることができず、自分自身の心を壊すことになるのだから・・・

自分の心を守るために、日々の成長は欠かせないのだ。