事業所から見ても本社が疲れている

普通・・・

本社と事業所は仲が悪い。

事業所は数字を上げろと本社に言われる。

事業所はルールを守れと本社に言われる。

事業所はクレームが上がったら自分で対応しろと本社に言われる。

・・・事業所から見れば、本社は目の敵だ。

一方本社は・・・

一方本社は、事業所のために、様々な苦労をしている。

情報システム部門で言えば、事業所のパソコンを始めとするIT機器の一切の面倒を見ている。

もしパソコンで不具合が起これば、情報システム部門に連絡すれば、自分自身が手を下さずとも、もしくはほんの少し手を添えるだけで、復旧する。

もし事業所の方が自分で対応するとすれば一週間かかる案件も、情報システム部門に言えば、5分で解決する事項もある。

事業所は、割と目に見えないところで、本社から色々な恩恵を受けている。

そしてそれは情報システム部門に限らない。

経理だって、総務だって、様々な間接部門が事業所ができる限りスムーズに売上を上げられるように、動いている。

ま~、融通は利かないが・・・

仲良くなる要素はない、普通は

ま~こんなわけで、本社と事業所が仲良くなる要素というのは、ほとんどない。

犬猿の仲だ。

私は本社の人間だから、本社の人間がどれだけ大変かよく分かる。

そして、事業所の人がどれだけ大変かはよく分からない。

ただ・・・事業所の人はお客様と直に接し、サービスを提供してお金をいただく。

この人達がいなければ、私達の給料が出ないのは確かなこと。

だから私達間接部門の人間は、事業所の人達には本来、感謝を重ねなければならない。

ま~、どうしても、感謝より先に文句が出てきてしまうのだが・・・

何せ、事業所は、本社が嫌いな曖昧な世界を持っているから・・・

本社と事業所、決して交わることのない境界線が、多分あるのだ。

こんなわけで、普通に考えて、仲良くなることのないこの両者・・・

ただ、今この両者は、これまでよりも確実に分かりあっている。

それは、共通の敵がいるからで・・・

経営陣が共通の敵

経営陣に散々やられまくっている本社の人間を目の当たりにし、さすがの事業所の人達も、気の毒になってきたようだ。

何せ、自分たちの都合でこんなに頑張っている本社の人間を、駄目呼ばわりしたり、途方もない業務をさせ続けたり・・・とにかくすごい扱いなのだ。

こんなの3か月ともたないんじゃないか・・・

ま~、今1か月目だから、きっとまだ続くと思うけど。

当然、今回の色々な影響は本社だけではなく、事業所のメンバーにももろに直撃するから、不思議な一致団結が生まれたのだ。

いわゆる、通常ではあり得ない一体感だ。

もしかして、自分たちを共通の敵に見立てて、もしかしたら、会社社員を一致団結させようとしているのか・・・そしたら、かなりの策士だ、我が社の経営陣たちは。